2017年07月28日

日本人は大災害をどう乗り越えたのか 遺跡に刻まれた復興の歴史

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※ タイトル 日本人は大災害をどう乗り越えたのか 遺跡に刻まれた復興の歴史

※ はじめに

失われゆく「民俗知」

 地殻変動の激しい日本列島では、地震や津波、火山災害の頻度が高く、また毎年襲う台風をはじめと
した豪雨・豪雪・洪水災害を報じるニュースを私たちは毎年のように日にします。東日本大震災の甚大
な被害はいまだ私たちの記憶に新しく、行政や民間の力を結集したその復興のスピードには目をみはる
ものがあるとはいえ、いまだ道半ばにあるといえるでしょう。
 日本列島の各地に住み着いてきた私たちの祖先は、みずからが住む地域でどのような災害が起こるの
かを経験的に知っていました。伝統的な地域社会において、災害や生活にかかわる経験知は信仰や年中
行事、伝説、記念碑、文書などのかたちをとりながら世代を超えて継承され、それが防災・減災に役立
ってきたのです。近年、地域社会の中で培われてきたこうした知識体系を「民俗知」と呼び、その重要
性や意義を将来に伝えていこうという試みがあります(東北芸術工科大学東北文化研究センター編『東北
学03号災害の民俗知』 二〇一四)。
 このような動きがあるのも、戦後の高度経済成長を経て急速に進行した日本各地の都市化が、それま
での第一次産業中心の経済バランスを変容させ、農村、漁村、山間部の地域社会を解体へ導きつつある
ためです。地域社会に受け継がれた民俗知の継承を脅かしているのが、こういった社会変化であること
は、多くの人が抱いている印象ではないでしょうか。都市化の進行が、民俗知の刻印ともいうべき「地
名」をも塗り替えつつあることなどは、そのわかりやすい一例です。地名とは本来、災害危険性なども
含めた土地の特性をよく表し、災害に対する警告にとどまらず「人間が大自然の中の存在であることを
忘れないようにとの警告」を与える役割をもっていました(谷川健一編『地名は警告する 一 日本の災害
と地名』冨山房インターナショナル、二〇一三)。しかし、そうした地名はいまや行政地名化によって覆い
隠され、何ら歴史性を帯びない新たな地名に改められつつあります。地名に込められた意味が継承され
ていれば避けることができた災害が、大きな被害をもたらす事態は、すでに現実に起こつています。一
度忘れられれば決して取り戻すことのできない豊かな民俗知が、いま少しずつ消失しようとしているの
です。

発掘調査が明らかにする災害と復興の歴史

 ところで、発掘調査が実施された遺跡にも、過去のさまざまな災害の痕跡が克明に記録されているこ
とが、最大震度七を記録した平成七年(一九九五) の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)以降、注目さ
れています。実は、遺跡で確認できる地震痕跡の研究自体は、一部の研究者によりこの震災以前からいちはやく進められ、自身が少ないとおもわれていた京阪神地域においてさえ、過去にいくどとなく大きな過去に幾度となく大きな地震が起きていたことが報告されていました。それでも震災を身をもつて味わうまで、災害の歴史を知るうえで発掘調査が持つ重要性が強く認識されることがなかったのです。震災より前にこのことが広く知られていれば思わずにいられません。
 ある土地にどのような災害の可能性があるのか、災害が現実のものとなる前に知ることができれば、
防災・減災にきわめて有益であることはいうまでもないでしょう。地域社会が継承してきた民俗知がそ
うした知識の歴史砦晶であることは先に述べましたが、遺跡に刻まれた過去の災害痕跡や、それが人
間社会に与えた警と復興の歴史を発掘翌で明らかにできれば、失われゆく民俗知を補う重な情報
をもたらしてくれるはずです。孟どころか遺跡から得られる情報は、世代間継承では伝えきれない何
百年、何千年以上も昔の情報を、全国規模で提供してくれます。なにしろ発掘調査は件数にして毎年約
八〇〇〇件、旧石器時代から近現代までを対象に、この国のいたるところで行われているからです。
 東日本大震災以後、このことが改めて強く認識されるところとなり、遺跡に秘められた将来の防災・
減災への可能性をテーマとしたシンポジウムや講演会、発掘調査成果展が歴されてきました。その成
果も表書や展示図管して刊行され、多くの方がたが比較的簡単に手に写真できるようになつ
てきています(公益財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団編「自然然災害と考古学−災害復興をぐんまの遺跡
から探る」上毛新聞社事務局出版二〇一三、「大地からの伝言ー宮城の災害考古学』「宮城の災害害考古学」刊行特別委員会編 二0一六など

本書のねらいと構成

 さて、文化庁主催「発掘された日本列島2016」展では、「復興の歴史を掘る」と遺し、発掘調査
および文献史料を通じて明らかとなった歴史的災害の実態と、そこから復興してきた祖先の足跡を紹介
しました。過去の災害の代表例を多くの方に知っていただくとともに、被災した我々の祖先が災害にど
のように対応し、いかに復興をとげてきたのか、災害と復興の歴史を発掘調査という方法で今によみが
えらせ、失われた知識を再生する作業です。
 その関連企画として、東京都江戸東京博物館の「えどはくカルチャー」で全七回の連続講演会「復興
の歴史を掘る」を開催しました。過去の災害復興史を、各時代の専門家にわかりやすくご紹介いただく
ことができたのはいかにも幸運なことで、参加者からも好評をいただくことができました。本書は、当
日ご参加になれなかった方がたにも広くお知らせしたい、土地に刻まれた先人の記憶から多くのことを
汲みとっていただきたいと考え、講演記録を一書にまとめたものです。
 本書は全人尊からなります。まず、災害の歴史を知るにあたっては、災害が起こる原因を知る必要が
あります。1章は「日本列島のなりたちと災害の記憶」として、桂雄三さんが、日本列島において災害
が頻発するしくみや過去の大規模災害のメカニズムを、日本列島の成り立ちに焦点をあてて地質学的に
平易に説明します。桂さんは、災害についての知恵・知識の継承、科学的視点からの学校数育が、将来
の防災・減災のための道しるべになると主張します。
 災害、すなわち「異常な自然現象や人為的原因によって、人間の社会生活や人命に受ける被害」 (『広辞苑」)には、代表的な自然災害である地震、火山、洪水のほか、、人災としての戦乱がありますが、以
下の章では、時代の特徴を示しながら、これらの災害へ私たちの祖先がどう対応してきたのか、発掘成
果等でわかったことをもとに紹介します。

 2章「洪水からの復興」では、弥生時代の人びとが洪水にどう対応したかを江浦洋さんが解説します。
大阪の中河内地方の弥生時代遺跡を芳に、水田稲作を開始するも、治水技術の発達していない時代に
水管苦闘しながら、土地にしがみついて生きた歴史を見ます。日頃の水害に備えた村づくりをし、過
りくる大洪水には、住居だつた竪穴建物から家財道具のほか、柱、屋根など家財道具を持ち出して逃げ
る姿を措き活きと描き出しています。
 3章は「火山災害からの復興」と超し、古墳時代から古代にかけての群馬県の榛名山の災墓跡に題
材をとります。豊健さんは、古等代には地域の首長は噴火から時間をおかず、強引なほどに農民を
指揮して集落へ戻り復興をとげたこと、毒古代には、国窟辺のみ水田を復旧するが、国府から離
れた地では課君象になら禁畠として作り替え、やがてそれらを集積した大規模荘園が出掌ること
きを雰し、災害復旧にはその芸の価値観が反映されているのではないかと捷起しています。
 4章は東北地方の古代に舞雷移します。「貞観地震からの復興」として、斎野裕彦さんが、これま
で仙台平野における発掘調査で明らかにをつた、古代陸奥国の太平洋沿岸部を襲った巨大墓および津
波被害(いわゆる貞観地震津波)の実警解説します。この災害に際してとられたのは、辺境政策の一
環としての朝警導の手厚い復興でした。復興のシンボルとしての国分寺七重塔の修復事業などを通じ
て、辺境たる陸奥国を安定させようとした諸施策を解説します。
 さて、災害には自然災害のほか、人為災害があります。奈良県の有名な観光地である東大寺・興福
寺・元輿寺の周囲に広がる門前町の成立史は、実は人為災害である戦乱をはじめとした災害からの復興
史でもありました。5‡では「戦乱からの復興」として、立石堅志さんが近年進められている大寺の境
内における発掘調査でわかってきた「南都焼き討ち」を明らかにします。その後の中世の戦乱とその復
興を経て、町並みが形成されていく様子を説明します。
 6章では「江戸時代の大災害と時代の転換」というテーマで、北原糸子さんが、江戸を襲った元禄地
震や宝永地震、富士山宝永噴火、安政南海地震などにおける江戸幕府の復興政策について、おもに経済
面から分析しています。災害後のインフラ整備には巨額の資金が必要となりますが、大名手伝普請とい
うかたちで大名から資金調達し、人手を雇って復興を図るこの時期特有の方法がどのように定着したか
を見ます。

 7章の青柳正規さんによる「世界の復興の歴史を活かす」では、紀元七九年に起こつたイタリアのヴ
ュスヴィオ山噴火による都市ポンペイの被害が書きとめられて後世に伝えられたこと、同じく、日本で
もさまざまな災害が史料、絵図として残されてきたことを紹介します。そして将来の防災・減災のため
に、東日本大震災後に蓄積された各種の震災記録、あるいは震災以前の生活・文化の記録をアーカイブ
として広く公開する、雁災資料学とも称すべき新たな分野の必要性を提唱します。

 8章「津波教訓碑に学ぶ」では趣向を変え、太平洋沿岸部を中心に残されている「津波教訓碑」につ
いて狭川真一さんが詳しく紹介します。津波教訓碑とは、土地土地で起こつた津波災害を記録し、災害
発生時に取るべき行動を含めて後世に伝え、同様の災害に対処できるよう教えるもので、地域社会の民
俗知に含めることもできるでしょう。狭川さんは、精力的に進めてきた津波教訓碑の抑本採取や碑文調
査の成果を、東日本大震災の翌年に行なった「発掘された日本列島2012」展以来、毎年紹介してい
ます。発掘調査成果に基づくものではありませんが、将来の防災・減災にとってきわめて重要と考え、
このたびこれまでの調査成果を紹介していただくことにしました。
 以上、本書を通読していただければ、弥生時代から近世・近代、そして海外を含むさまざまな災害復
興の代表的事例を知っていただくことができるでしょう。また各章の間には、本章では取り上げられな
かった、復興の歴史の痕跡をとどめるいくつかの遺跡を七本のコラムとして紹介します。現地を訪問し
たかのように感じていただけるよう工夫をしました。
 本書は過去の災害だけでなく、その復興にも焦点をあてていることが特色です。復興の歴史は必ずし
もすべてが「成功」の歴史ではないはずです。時にはかつて起こつた災害の記憶が忘れ去られ、同じよ
うな災害にいくども見舞われる例もあります。本書の中には、現在から見ればある意味で「失敗」とい
えるような災害復興の事例が含まれていることにも気づかれると思います。しかし、それも含めて私た
ちは歴史に学び、将来に活かす必要があると考えます。本書をお読みいただくにあたっては、ぜひこの
ことを頭の片隅に留めおいていただければと思います。
                                      (森先一貴)

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タグ:復興の歴史
posted by ゆー at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月27日

電子レンジ・オーブンの消臭アイデア―

● タイトル 電子レンジ・オーブンの消臭アイデア―

★ オーブンでの調理後の消臭アイデア―

 肉や魚を料理したオーブンのニオイを取るには、みかんの皮を適当にちぎり焦げないようにしばらく焼くだけで、みかんのさわやかな香りが庫内に広がり、消臭効果バツグンです。

★ 電子レンジの消臭アイデア―

 電子レンジの消臭には、淹れた直後のあたたかいコーヒーのカスを皿などに盛って、ラップを使わず加熱することで消臭できる1〜2ふんが目安。そして水を入れた容器の中に、レモン果汁を大さじ2杯程度入れて、30〜60秒あたためると庫内はさわやかな香りでさっぱりする。

 また、チンした食品などが飛び散ったりこびりついたりして汚れた場合は、中性洗剤で薄めたみずで軽くふき、濡れたふきんで中性洗剤をふきとれば完璧。  電子レンジ

 また、中に冷蔵庫の脱臭剤を入れてドアを閉めて臭いが取れるまで置いておくと焦げた臭いの消臭に効果がある。

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タグ:電子レンジ
posted by ゆー at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 臭いを消す | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

排水溝から発生してくる悪臭の消臭


★ タイトル 排水溝から発生してくる悪臭の消臭

 酢を週に一度くらいの割合でかけると、嫌な臭いも雑菌も消し去ってくれる。やってみる価値あり。

 台所の排水口にあるごみうけの中に10円玉をストッキングなどに入れてつるしておくと銅のイオンの働きでヌルヌルをつきにくくします。またゴミ受けの中にアルミホイールを丸めて入れておくとぬめりが亡くなり嫌な臭いもはっせいしない。

 また、排水口自体がヌメリの原因の場合は、排水口自体のヌメリを取るのに便利なのが古歯ブラシだ。古歯ブラシを2~3本束ねて輪ゴムなどで留め、排水口の側面を歯ブラシでこすろう。水の流れもよくなろ。

 シンクの下の掃除をしよう。その際エタノールで拭くと、汚れが取れるだけでなく、カビも防げる、また、殺菌や消臭の役目も果たす。「消毒用」は薄めなくてもそのまま使えます。  悪臭の消臭

2個ぐらいのレモンの皮をむき鍋の湯の中に入れてじっくり煮ると鍋から柑橘系のさわやかな香りが立ちのぼり、消臭効果もあるので、ニオイも消える。

 焼肉の後の臭いは気になるもの、こんなときは焼酎を霧吹きにいれて部屋をスプレーしょう、不思議とこれだけで臭いはさっぱり消える。    悪臭の消臭

 しょうゆのこんがりと焼ける香ばしい香りで、にんにくや焼き魚のいやなニオイを消臭できる。ニンニクなんかを使ったフライパンにしょうゆを少したらし、やいてみよう。

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posted by ゆー at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 臭いを消す | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする